その昔、京都から舞鶴へと続く道は若狭街道で始まる。古くは奈良時代から在るといわれる。
若狭や丹後の文化が京都に運ばれ、京都の文化が若狭や丹後に運ばれた縦に貫く道である。
特に良い景色があるわけでもないが、京都の北に位置する峠は、古来落武者が逃れた道でもあり、心中者が落ち延びた道でもある。
また若狭丹波から京都へ奉公に行く人達の道でもあり里帰りに使った道でもある。さらには舞鶴人である僕の先祖が歩いた可能性もある
当然のことながら、舞鶴の商人たちが行き来したことは間違いないだろう。人間、文化、その時代の背景を少しでも感じるべく
約一年間かけて調査してきた街道を、通貫する事にした。街道コースは下記の通り
京都→鷹ヶ峰→長坂越→京見峠→杉坂→真弓→緑坂峠→大森→茶呑峠→五本松→漆谷峠→佐々江→
神楽坂→原→宮脇→静原→鶴ヶ岡→洞→洞峠→古屋→鬼住峠→岸谷→舞鶴
高低差表
1日目 AM6:18 「京都御所」 スタート! 今回の探検仲間はムカ!
「さあ、田辺の国へ帰りましょうか」^^
烏丸通りを北へ行き今出川通りを左へ行きます
堀川今出川の交差点、このまま今出川通りを千本通りまで進みます
千本今出川の交差点!鷹峯の文字が!ここを右へ
千本通りを北へてくてく
佛教大学前の交差点!ここから街道に入ります!
ここから道が狭くなります
おーっ。街道っぽい
京都市内最後のコンビニ!ここで食糧、水、必要な物の最終調達だ!
ここから舞鶴までコンビニが一軒しかない・・何か不安になる。
この場所には昔井戸があったらしい
この場所、鷹ヶ峯の江戸時代から現在までの移り変わりが解説してある
コンビニ裏の公園で朝食!
ムカ、「はらパンパンもう食われへん」って言ってた^^
やはり、市内とは明らかに空気が変わっている。何か普遍のものを感じる。
旧家が多い!
鷹峰の交差点
ここから急坂を下りて「長坂越」へ!絶対冬は通りたくない^^
京都御所から 6.37km 「長坂越」に入ります!
おーこの道幅はいかにも街道らしい^^
かなり急な登り坂が続きます
かなり深く掘られている。これが京都の古道か・・・感動
道沿いに石仏が・・・
旅の安全をお願いさせて頂きました。
ここから「長坂越」から「京見峠」に変わります
「京見峠の茶家」
京都の詩人「島岡剣石」の歌の碑・・・らしいです。難しい。
京見峠についての歴史
この峠は京の出入口で、昔は人や物の往来がはげしくあったのだろう
今は車もあまり通らないひっそりとした感じがする。
次は「杉坂」方向へ!
「杉坂」へ入ってきました
あちこちから「キンモクセイ」の香りが^^ 秋だ〜
でっかいお地蔵さん^^
名水!「杉坂の船水」
昔より、おいしい水を求めて訪れる人が絶えない湧水!コーヒー用にタンクを持って
汲みに来る人が大勢おられ土日は車の列が出来るそうです!飲むのは自己責任で!^^
杉坂の集落中ほどに「若狭街道」の道標が・・・。以前からここに道標があったのは
知っておりましたが・・実際歩くのは初めてだ!
おおー。古道っぽい!^^
杉坂の集落です
山道から下りたところになつかしい公衆電話が^^
ここは、周山方向、京見峠方向、真弓方向の交差点!
交差点にあった石 何か意味があるものなのか?
次の集落「真弓」へ続く登り坂・・・・。
真弓まで遠く感じた
真弓集落の手前にある「持越峠」 「雲ヶ畑」行くことができる
雲ヶ畑からも別ルートの若狭街道がある
おおー。「真弓」の集落についた〜^^
京都御所から 16.7km AM11:51 「緑坂峠」取り付きにてお昼ごはん^^
真弓の集落を抜けたところから「緑坂峠」が始まる
朝コンビニで買ったおにぎり、僕は長い距離歩く時は必ずゆで卵を食べることにしている
たんぱく質が筋肉疲労を和らげてくれるからだ^^効果絶大^^
食後のひと時。川の水のきれいさについ見とれてしまいます。
時折チェックしているが、湿度が上昇している。 雨? 近い?
食事を済ませいよいよ「緑坂峠」です
峠頂上にて一人記念写真
この峠は何と言ってもこの石垣がすごい!この石垣が完成した時はどんな雰囲気だったのだろう?
やはり、関係者が集まり工事完了の祝賀会とかしていたのだろうか?
うーむ・・・・。 この峠を使う人は遠距離の人も多い事はわかってたはず。
やはり自分たちの土木技術を地方の人に見せつけると言うか、腕の見せ所だったのか?
と、勝手に想像してます^^
大森の集落へ下りていきます。こちら側も歩きやすい道が残っている
峠を大森側に下りたところにあるお地蔵さん
「大森」に到着!
ムカの一人記念写真!
大森西町の方向へ街道は続き次は「茶呑峠」だ
思ったよりも早いペースでここまで来ている。いい感じだ!
何の写真を撮っているのだろう?ムカの波長に何かがGETしたみたいだ^^
この場所は古道「伏見坂」との分岐地点だ!街道の茶呑峠は右側になる
ジャーン!突如あらわれた自動販売機!京都市内から 19.8km地点!
何と初めての販売機だ!当然「シュワシュワー」っと
「かんぱーい」^^
お地蔵さん。いよいよ「茶呑峠」に入ります
ほとんど曲がり道無しの峠だ。地道にひたすら登っていく
京都御所から 22.0km PM 2:33 「茶呑峠」いただきー!^^
「茶呑峠」のお地蔵さん 旅の安全をお願いさせて頂きました^^
たしかに・・・。古道峠のお地蔵さんにしては、かなり立派です。
茶呑峠にある道標「右 山?ゆり 左 下村志うさん みち」と見える
おそらく 下村 は京北下町で 志うさんは 周山の事だろう。今日のテント場予定の場所だ
僕が勝手に思うにこのルートの若狭街道ではここはかなり重要な分岐点であったのではないだろうか
右へ行けば、佐々里峠、知井坂で小浜へ行く事が出来る
左へ行けば五本松から神楽坂、洞峠、舞鶴、又は高浜になる。
歩きやすい林道を下っていきます
小腹がすいたので行動食!体内へ補給!
途中、北山の峠マニアの方と出会い歩きながら峠話に花を咲かせていたら
あっというまに京北下町に下りてきた
北山の峠マニアの方とはここでお別れです!「最終のバスに間に合うだろうか」
と焦りながら足早に帰っていかれました。
京都御所から 25.7km PM 3:25 一日目テント場「京北下町」に到着!
何と快適なテント場だ!目の前の川でタオルを濡らし体を拭いた^^復活!
近くの自動販売機(京都から2番目に出現)で水分補給&調達!
二人ともちょっとよくばってみた^^
と、その時!ムカのジンジャエールがドスン!あーあ^^そのあともう一回ドスン!
テント場にもどり、早速夕食にとりかかる^^
ぼくの夕食メニュー!お湯を入れるだけの簡単飯!
今回持ってきた食事はすべて220ccのマグカップ1つあればOK!だ^^
今日は一時雨が降りそうだったが大丈夫だった^^
足のダメージも多少あるが一晩寝れば回復しそうなくらいだ
一番心配な事は、明日朝一番に登る山だ・・・五本松に超える道なのだがまったくの未調査で・・・
ムカの夕食!服部先生のグリーンカレー!おいしかったです!
よく見れば、ペットボトルがやたらにある^^
2日目 AM 5:44 起床! 隣の中学生たちのテント!まだ寝ているようだ^^
実は昨日、隣にテントを張っている中学生たちのお母さんに
「お隣の方ですか?実は今日、子供達だけでキャンプするので不安なので
様子を気にしておいてくれませんか」と頼まれまして・・・・「はい!」と一応答えたのだが
速攻爆睡しておりましたので、夜花火をして遊んでいた事は知っているがあとの事はまったく知りません^^
朝食です!昨日朝コンビニで買ったパンを頂いてます^^
ムカも朝ごはんを流し込んでます!
だんだん辺りが明るくなってきました
撤収!
しかし京都を出てから田舎続きで、常に茅葺きの屋根と蔵のある家ばかりだ
もちろん昔とは違い現代なのだが、若干の昔の姿が残っている道ばかりだ
何が言いたいのか分からないのだが・・・いわゆる日本の原風景、里山を
感じるには十分だ、懐かしい記憶は無いのだが、懐かしい気がするのは何故?日本人のDNA?
まだ寝ている^^
今日もいい天気になりそうだ^^イエーイ^^
出発前のコーヒーを頂いております。
今日一日のスケジュールを頭の中でピコパコピコパコ計算中^^
二日目 AM 7:03 「京北下町」を出発!
今日は「神楽坂」を超えて何とか「鶴ヶ岡」まで行きたい!
朝一番から難題だ・・・「五本松」へ越える山道は未調査なのだ・・・
分岐点!確信は無いが、この道を使えば「五本松」までほぼ直進で行くことができる
おそらくこれが街道だと思うのだが・・・・・正直わからない
とりあえず行ってみることにした^^
街道っぽい感じがします
GPSにしたがい山を登っていきます
しばらくは道がつづきました
尾根に出た付近です!「なんてことだー」!
無理!五本松はすぐ下なのだがこれ以上の侵入は不可能と判断!(雲海がきれい)
ぼくの事前調査不足です!ムカさんごめんなさい・・・^^
とりあえず引き返し、別ルートを選択した
いい天気だ^^
ここから五本松へは、下からの周山からと上からの弓削山国線の二通りあるが・・・・
とりあえず地図上で、直線に近い「弓削山国線」を選択した。
何気に背景に写っている家に古道歩きの実感がわく^^
静かな道ですがすがしい^^
国道162側に出て五本松手前です
「五本松」到着!
五本松分岐点近くにある「五本松食品デパート」にて一旦リセット!^^
五本松に道標があった!間違いなく街道の道標だ!
右 しをた 多ぬき → 右に 1km程先の「塩田」 その9km程先の「京北町田貫」のことなのか??
左 くま多 たかはま → 左に 2km程先の「熊田」 そのはるか先の「若狭高浜」のことなのか??
という事はやはり五本松は、小浜行きと高浜行きの大きな分岐点であった事は間違いなさそうだ!
「熊田」の集落に入ってきた!道は広いが車が全然走っていない^^
しかし車がはしっていない
「矢代」の集落に入ってきました
このあたりの街道跡はいまいち分からない・・・が多分ここだと思う
矢代中の公民館の下あたり。昔はここも分岐点だったように推測するのだが
それらしい道標や石などは無かった・・・・
「漆谷」の集落に入ってきた!雲行きがあやしくなってきた・・・
スモールゲリラ豪雨だー!バス停に退避!
只今 AM 11:12 時間がやばい。今日の目的地「鶴ヶ岡」までいけるだろうか・・・・
雨もすぐ上がり出発!
次の集落「佐々江」に向け車道峠を登って行きます
もう少しで頂上だ
「従是西北園部領 佐々江三組 役人」 と書いてある
どういう意味だ? 「したがうここから西北は園部の領土」 ということか
「明日ヶ谷」の集落だ。後に分かったのだが街道はこの下の「明日ヶ谷」を通るのが正解らしい
佐々江に下りてきたぞ!ちょっと長い下り坂だった・・・。
京都御所から 39.0km AM 11:59 バス停発見! おなかも空いたことで! ここでお昼ご飯にしよう!
「北谷口」というバス停だ!最近なんとなく感じている事がありまして・・・・
それは田舎に行くほどバス停が豪華になっているという事です^^
余談ですが、高島トレイル付近のバス停なんてサッシ付きでまさに家です^^
バス停には何度となく助けて頂いております。感謝感謝^^
昨日朝買ったパンとカップヌードル!
ムカの食事写真がなかった。ごめんなさい^^
おおー!やっぱりございましたか^^ 「金鳥」さん^^
佐々江の集落を通過中!
ここを右に曲がり次は「神楽坂」へ向かいます!
おおー何だこれは?
「五条大橋の橋脚と橋桁」みたいです!
なんでここに?・・・・うーん?・・・ ただでさえ重たい石なのに?
いくら豊臣秀吉建立と言っても・・・不要な石をなぜここまで運んだのだ?
近くで再利用は出来なかったのかな?
神楽坂トンネルの近くにある「喫茶KAGURA」です!
以前、嫁さんとここのワッフルを食べました!でっかいワッフルにビックリ!^^でした。
バイカーの休憩ポイント見たいです!
こちらの登り口植林伐採中!で侵入不可!
仕方ないのでトンネル右側から「神楽坂」に入ります!
こちら側の取り付きがいまいち不明なのですが、国土地理院の地図ではこちら側に
道があります。おそらくこっちが正解と僕は思うのですが、以前「原」側から歩いた時は
何の違和感なくトンネルの左へでまして・・・・
道なき斜面を一気にはい上がります!
道にでた^^! すばらしい^^数百年の年月がたってもそのままの道がある!
ほんとに立派な道です
分かれ道があり、それがまた合流する。古道峠を歩いていて何故かそれがよくある。
いくつもの時代のなかで、微妙に道が変化しているのだと思いますが・・・・。
当時の若狭街道がそのまま見れて感じられることに深い感動が・・・・^^
何気に立派な木だ!
「神楽坂」のお地蔵さん。旅の安全をお願いさせていただきました。
ここから「美山町原」へ下ります
こちら側も若干の倒木はありましたが立派な道です
京都御所から 43.4km PM 2:19 「神楽坂」いただき!^^
「美山町原」の集落!まさに日本の風景だ
村→峠→村→峠 の繰り返しが少しづつ実感してきた^^街道最高だ!
立派な屋根!屋根の知識は皆無ですが、何かの立派さが伝わってきました^^
のどかな道が続きます
ムカの足がー!
「美山町板橋」の集落に入ってきました。
道標発見!
左の道標には 「右ゑびさ● 左 原ミち」 とある。
右 ゑびさ●はおそらく神楽坂の隣の古道峠の「海老坂」のことだと思います。
左 原みち はまさに今歩いてきた道です。
右の道標には「右 妙見?」と書いてあるが、これは大阪の「妙見山」のことであろうか?
と、言う事は、「海老坂」を超えて園部を超え「妙見山」までの事か?
方角的には正しいと思いますが、ここからは結構な距離があるとおもわれ・・・・
この道も大阪までの●●街道というのがあるのでしょうか?
街道っぽい^^
京都を出てから、ビルを見てない。自動販売機も4か所だけだ・・・・
少し道から外れ、このコース唯一のコンビニ!^^ エネルギー補給だ!
ぐびぐび!
再び街道に戻り、次は「静原」を目指します
静かな街道を行きます
茅葺きと瓦屋根が融合している。時代の流れをかんじますねー^^ いい感じです。
この道が街道なのかは若干・・・・
「美山町下吉田」の集落に入ってきました
「日本の風景」
由良川を渡ります
「旅する風景」
遠くの方に「静原」がみえてきたぞ^^
家と言うより「お屋敷」と言った方がしっくりくる感じ
僕が子供の頃は、近所でもこんな感じに稲が干してありましたが。今はほとんど見かけなくなりました
京都御所から 51.8km PM 4:54 「静原」到着!
ムカくるしそ〜^^
「静原」の交差点!
何とか今日中に「鶴ヶ岡」へ入っておかないと明日舞鶴まで帰れなくなっちゃう〜・・
暗くなってからもしばらく歩き何とか「鶴ヶ岡」に入ったところまで到着する事ができた!
今日はちょっとした公園兼ゲートボール場兼作業場みたいな水道付きのところで
テントを張ることにした! 僕の夕食です!
夜になるとやっぱり少し寒くなってきました。すかさず防寒着!
翌朝!川沿いのせいか霧がすごい!
僕の朝ごはん^^
ムカの朝ごはん^^
三日目になると、「旅」感がかなり上昇してきました^^いい感じ!
テント場風景
おおー!予想通りだ! 軽トラ集合!
おじさんが「ここで寝とったんか?クマ大丈夫やったか?」
僕「はい、大丈夫でしたよ^^」
内心[えっ!今から近くの大きな峠越えるんですけど・・・・]
このマシーンで田んぼに肥料?をまくらしいです!カッチョイイー!
京都御所から 55.4km AM 8:04 三日目出発!今日は「洞峠」「鬼住峠」そして「田辺」舞鶴に入ります!
ちょっと不安要素があり、洞峠の美山側の取り付きが今一つ分からないのだが・・・
大きな峠でもあり、峠を守されている方がたくさんおられる事はNETで調査済みですから
多分取り付きに看板ぐらいはあるでしょう・・・・
道に落ちていた「丹波の栗」^^
今日もいい天気だ^^
僕たちの影
一面の蕎麦畑^^ 蕎麦のうんちく↓
タデ科の一年草。高さ40〜70センチ。茎は赤みを帯び、葉は心臓形で先がとがる。夏または秋、
白色や淡紅色の花びら状の萼(がく)をもつ小花を総状につける。実は三角卵形で緑白色、
乾くと黒褐色になり、ひいてそば粉を作る。中央アジアの原産で、古く渡来し栽培される。
若狭街道の宿場町「鶴ヶ岡」に到着!
小さな町だが、旅館がある。当時から受け継がれておられるのかな?
宿場町の雰囲気十分感じられます!
昔は旅人達で、にぎわっていたのでしょうか?
いろいろと想像します。
きっと「鶴ヶ岡」は人や物が集まり、栄えていたのでしょう
大きな分岐点にきました!
今まで京都から「若狭街道」を歩いてきましたが
ここからは「田辺街道」に入ります。田辺に向かう場合ここから若狭街道を外れます。
そして、「洞峠」を超えて上林に出ます!
いい天気^^
街道沿いには蔵がある家が本当に多いです
日本の原風景の旅をしていると言っても過言ではない感じです
山で「まき割り」をしている方がおられました。
代々受け継がれて山仕事をされておられるのかな。
本当に緑、空気、川の水 全部きれいです^^
街道沿いは蔵のあるお屋敷が本当に多いです
水車小屋前の広場です。お祭りの準備でしょうか?
「洞峠」についての歴史看板!
喉がかわく〜^^ グビグビ!
やはり、リサーチミスだった!僕は洞峠の歴史看板のある前のこの道が
峠に繋がっていると思い込んでおりました。しかし、大きな間違いでまだ3km程
先の洞村に取り付きがあると知りました。
この道を少し入ったところで親切に声をかけてこられた方がおられまして
よく間違われる人がおられるみたいです。、丁寧に道を教えて頂きました。
最後に「クマに注意しなよ!鈴!ラジオ!そして大声出して!」
本当にありがとうございました。
ということで、3km程先の洞峠を目指します。
街道を歩いていていろんなお屋敷を見てまいりましたが、共通する事がありまして
家の前(縁側)にきまって松の木があるのです。何故だろう?
人のお屋敷を勝手に写真撮ってごめんなさい^^あまりにも素敵だったので^^
先程のおじさんの話ではここから左に入って行きます。
おおー峠に向かってる!
洞峠入り口です。ガガーン・・・・何とこの旅もここで終了か・・・・・
入口看板に「松茸山につき侵入禁止」の文字が・・・・どうしよう?
近くのおじさんの話では、今、山主さんが山に入っとられるよ。との事でした。
うーん。よし出会ったら事情を説明して峠を越えさせて頂こう!
しかし何か罪悪感が・・・・・。しかしこの峠を越えないと家に帰れない・・・・。
しばらく進むと山主さんに出会い最初はあやしい奴だと思われていたと思います。
事情を説明すると分かって頂き、峠の取り付きまでの行き方や幻の滝の行き方まで丁寧に教えて頂きました
その方は洞峠を守されておられる方で僕が以前からNETで拝見している会のメンバーの方でした。
今度、洞峠で、バイオリンとフルートの演奏会をされる予定みたいで、村全体で洞峠を守されているのが
伝わってきました。里山も古道峠もこう言う方が代々おられた事で持続してきたのだろうと改めて思いました。
迷いそうなところには道標があります
立派な道だ
洞峠のお地蔵さん
旅の安全をお願いさせて頂きました。
お地蔵さんから少し先にすごい世界がありました。水・緑・岩 それが調和?協調?
とにかく美しい場所だ。なにより空気がとてもいい。
ムカはこの場所がかなりお気に入りのようだ^^
そんな空間の中を歩いて行きます
これはいったい・・・・?
古道らしく掘られた道だ
洞峠頂上に到着!先程の山主さん達の名前が書かれた看板があります。
近くには鳥の巣箱もあり素敵な峠だ
少し休憩して「上林」へ下りて行きます
いい道だ!深く掘られている!
上林側の取り付きにあるお地蔵さん
おおー。「上林古屋」に到着!やはり蔵がある^^
街道の雰囲気がにじみ出てます^^
知らなかったがここは「とちの実」の産地のようです。
栃神伝説って・・・・。どんな話なのだろう?
ここもまた日本の原風景です^^
古屋の村から少し下りた所の「大岩の滝」です!
「古屋」の村から「草壁」の集落まで 5.5kmを一気に下ってきました^^
足が・・・ヴゥ・・・・・・やーばーい!
足のダメージが・・・・・・。しかし、ここまで来れば田辺(舞鶴)はすぐそこだ^^
何より洞峠を無事超えられた事で気持ち的にずいぶん楽になった^^
懐かしい空気に変わった気がします。
すごい立派なお屋敷です。ここまでくれば、お城と言ってもいいくらいだ^^
上林「上市場」の交差点!
京都御所から 81.1km PM 2:57 ここでちょっと遅めのお昼ごはん^^
おー見慣れた風景だ!ここはいつも綾部温泉に行くときに車で通っているところだ!
「大町」の交差点を右に行き、「遊里」から「鬼住峠」に入ります!
「遊里」に到着!
ここから峠に入って行きます
最後まで田舎だ続きだ
鬼住峠の道標が草に埋もれている・・・・いやな予感・・・
何か草が多い・・・ぞ。 以前来た時は雪だったので気にならなかったが・・・
「鬼住峠」取り付き
ガーン・・・・・まったく進めない・・・・何てことだ。
とりあえず街道としてはこれ以上いけない!となりに「鬼住峠」清水ルートというもう一つ古い時代の峠はあるが
そっちは確実に歩けるだろう。が、もう日が暮れかかっている。時間も無い・・・・残念。
一旦引き返し「菅坂峠」(現在の車道)にて田辺「舞鶴」入りすることにした!
とりあえずムカはもう足が限界らしくこれ以上歩けないということだ。
トレイルエンジェルに電話して、ムカは先に帰宅することにした。ここからは一人だ・・・・。
日も暮れてきたし足も痛い・・・体は臭いし喉も乾いた・・・・お腹も空いた。
何より鬼住峠が越せなかったのが精神的にきつい・・・・
しかしあと数キロ歩けば目的地の田辺(舞鶴)だ!がんばろう!
京都御所から 89km地点 「上林遊里」
車なら一瞬で走り抜けているところなのだが・・・
やはりこの道も車の通りは少ないようだ
おー。だんだん暗くなってきた!ヘッドランプを装着!
「市志」の入口に到着!すっかり真っ暗だ。ここから菅坂峠に入るが・・・
車はあまり通らないし・・・獣の声はするし・・・ライトで山を照らせば動物の目が光っているし
超こえー^^
やったー!着いた!着いた!着いた!田辺に着いた!やっと着いた!よかった!歩けた!
誰もいないトンネルの中で一人叫んでた
時間、距離、その他データ確認
ムカを送り届けたトレイルエンジェル(嫁さん)にトンネルの向こう側で待機してもらってました。
いつものポーズ! 疲れ果てている・・・・
京都御所から 距離(迷い含む):95.4km 経過時間:2日 12:32:55 平均速度:2km/h
無事「田辺」に到着しました!すぐそこまで一緒に歩いてきたムカがいないのが残念だ。
この一年間温めてきた若狭街道を一気に歩く計画が達成出来ました。
しかし、当時の人にすれば歩いて移動する事は特別なことではなく日常の事だったのであろう
道は舗装されている所が多いが都会を通ったり横切ったりすることなく京都から舞鶴まで
昔の雰囲気のまま道が繋がっているという事に本当に感動した。
ある意味この道から舞鶴の文化、基礎が伝わってきたと言っても言い過ぎではないと思う。僕的に最高の文化財だ。
今回の反省を踏まえ、もう一度リサーチを行いこのコースが特別な感覚にならないぐらい
これからもこの道を歩き続けたいと思います。(しばらくは舞鶴の古道峠で遊びます)^^
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